2003年5月健康増進法の制定により学校、病院、駅、官公庁など多くの人が利用する施設では、たばこの煙を吸わされる「受動喫煙」の被害防止を怠ることは違法となりました。そして2006年から健康保険適応で禁煙治療が可能になりました。
喫煙習慣は「ニコチン依存症」という病気であり、自らの意志だけでは止めにくいことがわかっています。
欧米では、ニコチン依存症を「再発しやすいが、繰り返し治療することにより完治しうる慢性疾患」と捉えられています。
喫煙はさまざまな病気になるリスクをたくさん含んでいます。 肺癌、喉頭癌、食道癌などの各種癌、慢性気管支炎などの呼吸器疾患、動脈硬化、心筋梗塞などの循環器疾患が挙げられます。
妊娠中に喫煙すると低出生体重児、子宮内発育遅延、先天奇形などのリスクが生じます。
こどもや妊婦などを含めた受動喫煙者には、たばこの煙を吸うことが原因でこのようなリスクが発生する可能性があります。
ご本人や家族の健康のために禁煙をお考えの方は一度、当院までご相談ください。
これまでの禁煙治療は、喫煙に代わってニコチンを補充することでニコチン依存症から離脱する手段でしたが、当院の禁煙外来では、ニコチンを含まない薬を使い禁煙治療を行っています。ニコチンを含まない飲み薬は、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くするほか、タバコをおいしいと感じにくくします。
次項目の条件に当てはまる場合は、保険適応で禁煙治療を受けられます。
条件を満たさない方も、自費治療で禁煙治療を受けられます。